お知らせ

7.232018

レポート:2018年度抱っこひもの安全な仕様に関する調査

抱っこひもの安全な仕様に関する調査について

抱っこひも安全協議会では、年に1度、抱っこひもの使用状況やその使用経験を集め、事故またはヒヤリハット事例を収集し、会員への周知をはかっています。そのデータは会員各社へ提供し、製品改善、取扱説明書のコンテンツ改善、安全啓発活動へ活かして参ります。今回はその第2回目の調査を行いました。2018年度は2回目ということで、1回目の反省を踏まえ以下のような変更を行ないました。

□安全な使用についても回答を収集する

 抱っこひも安全協議会の活動を評価するという観点より、「安全に使用できた」「事故・ヒヤリハットがあった」、双方のデータを集め、毎年私たちの活動を評価することにいたしました。

□会員各社のユーザーから回答を募りました

 回答が一部メーカーのユーザーに片寄ると、安全性の評価にも偏りがでてしまいます。会員各社がそれぞれ回答者を募ることで、より現実の状況に近いデータを収集します。

□メーカー名・モデル名も収集いたしました

 安全な使用・事故やヒヤリハットの事例は、該当メーカーへ直接データ提供いたします。製品改善や取扱説明書の内容、接客時の安全啓発などを通し、役立てて頂きます。

調査方法

インターネットで行うアンケート調査を実施しました。募集は各メーカーよりSNSやホームページ電子メールにて呼びかけました。約1ヶ月の募集期間を設け、回答者に対しては、抽選で50名に500円のクオカードをプレゼントいたしました。

応募結果

3月15日から4月22日まで募集を行った結果、2497件の回答を得ることができました。
2018年5月18日に50名へのプレゼント発送をベビービョルン株式会社にて実施しました。
2017年度は758件の回答でしたので、約3.3倍回答が増えました。

質問と回答

抱っこひもを安全に使用できていますか?使用できましたか?

安全な仕様

 

抱っこひもの種類

 

 

 

 

 

購入場所

使用方法の種類

ヒヤリハット体験の種類

その時、何をしていたか

使い始めてからの期間

 

お子様の月齢

お子様の人数

実際の被害

重い事故(怪我)は5件あり、お子様の落下が2件、使用者転倒2件、使用者の腰痛が1件でした。落下はバックルの着け忘れ1件、抱っこからおんぶへのモードチェンジ時の落下1件、転倒はほどけた靴紐を踏み転倒1件、余ったウェストベルトを踏み転倒1件でした。
軽い事故(怪我)は52件あり、落下21件、圧迫/打撲10件、使用者9件、挟む/かすり傷4件、その他6件。落下は、前かがみ、おんぶ等を行うときに発生。これは軽い事故とありますが、実際は半数以下が落下しており、その他は落下しそうになったというものでした。圧迫/打撲は、低月齢時の足うっ血、お子様の手足が壁等にぶつかったというものでした。使用者の怪我は、バックルを留める際に使用者の指が挟まる、足元が見えず転倒というものでした。

使用方法の認識について

取扱説明書について

事後対応について

現在 安全に使用できているか?

月齢別に見るヒヤリハット事例と発生状況

 

第3位 歩行中のヒヤリハット 19%

第1回の調査においても顕著だったヒヤリハット事例です。お子様が成長するにつれて、突然のけ反るような動きをし、抱っこひもから抜け出てしまいそうになるという事象です。具体的なコメントを見ると、お子様が成長し、腕通しには手を通さずに使用している時などに起きているようです。お子様が重くなり不安定になることも原因と思われます。

■報告いただいた事例

第2位 かがんだ時のヒヤリハット 30%

かがんだ時とは、パパママがお辞儀のような格好をしてしまうというものです。こちらも第1回の調査においても顕著だったヒヤリハット事例です。抱っこひもを日常から使用し、着けていることも当たり前のようになると、「落し物を拾う」「靴を履く」などの日常動作を抱っこひもを使用していないときのように腰を折り行ってしまうという事例が多く報告されています。何か下にあるものを拾うなどするときは、必ず膝を折り、腰を曲げることなく、上体を保ちながら拾うように、注意が必要です。

■報告いただいた事例

第1位 抱っこひもにお子様を乗せる時 のヒヤリハット 34%

抱っこひもの装着時は、バックルを留めるなどお子さまから手を離して行うことがあるため、特に注意が必要となります。製品安全協会が定める安全基準においても、慣れるまではベッド等の柔らかな場所の上で、低い位置で装着を行うよう定められています。

装着時に体験したヒヤリハットの内容を集計してみると、すべての月齢で共通する危険は、乳幼児が抱っこひもから「すり抜けそうになる」という共通したヒヤリハットでした。そして、月齢ごとに、具体的事象を集計してみると、共通した傾向がありました。

□1ー4ヶ月

1-4ヶ月では、肩ベルトの隙間から乳幼児がすり抜けて落下しそうになったというヒヤリハットが突出していました。肩ベルトは緩い状態で装着をし、最後にベルトを絞るのですが、その過程で危険を感じる方が多いという結果でした。

□4ー6ヶ月、7-12ヶ月

4ー6ヶ月、7-12ヶ月は、共に「おんぶ装着時のすり抜け」でした。4-6ヶ月より
7-12ヶ月が増えている理由は、おんぶをするユーザー自体が増えていることが理由と考えられます。
問いの2番目にありましたように、現在82%の使用者は「腰ベルト付きの抱っこひも」を使用しています。腰ベルト付き抱っこひもでのおんぶは、視界の外であり、腕の可動域の外である背中の位置に子供を配置することとなります。この見えづらく、手の届きにくい位置に子供を配置するプロセスの中で突発的に動くことで、さらに危険が増す結果になっていると考えられます。

おんぶをより安全に装着する方法として、ソファーなどの段差を利用して子供を使用者の背中に近づける体勢を作って、そのまま背負う(図参照)装着する)ことは、安全におんぶするための有効な方法であると言えます。

■報告いただいた事例

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