お知らせ

9.262022

レポート:(事故調査)2021年度抱っこひもの安全な使用に関する調査 未

事故調査レポート

抱っこひも安全協議会では、2021年12月に抱っこひもの使用についての経験を問う、「ヒヤリハットアンケート」を実施しました。2021年度は4119件の回答を得、その中で実際に事故にあったという報告が64件ありました。回答者全体の割合からすると約2%の抱っこひも使用者が製品事故の経験があり、その中でも46件(事故経験者の72%)は抱っこひもから乳幼児が落下したという事故でした。これまでヒヤリハット経験でも落下に関する怖い経験が最も多く、その危険性について各メーカーが注意喚起を行ってまいりましたが、更なる安全対策への取り組みが必要であることが数字で示されました。抱っこひも安全協議会では、事故に至った46件の落下事故を改めて検証し、原因究明を行います。そして、危険への理解を深め、最終的には落下防止に向けたメーカーとして取り組むべきゴールを導き出したいと考えております。

事故事例のまとめ

まずはじめに全46件のデータを質問項目別にまとめた概要を掲載します。その後、事故に直接的な影響を与えたであろう項目についてクロス集計等を行い、データを深く掘り下げて検証してまいります。抱っこひも安全協議会内での資料では抱っこひもの構造も原因究明のヒントとなることからメーカー名もそのまま記載いたします。

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抱っこひもタイプ別 メーカー

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抱っこひもタイプ別 事故時の抱き方

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抱っこひもタイプ別 事故時お子さまの月齢

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落下タイプ別 事故発生時の行動

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落下タイプ別 お子さまの月齢

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落下タイプ別 抱っこひもタイプ

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具体的事故事例

1.事故事例のまとめは、46件それぞれ異なる事故発生状況のなか、「抱き方」や「子どもの月齢」「落下事故のパターン」などで共通の原因となるものはないかを検証しました。偶発的に不注意や特別な状況によって発生してしまった事故なのか、事故の発生が起こりうる構造的な、または共通となる問題があるのかを考えるときに、2つの事故パターンが「抱っこひものタイプ」「子どもの月齢」「落下のパターン」に共通した状況がありました。
ひとつは、「腰ベルト付き抱っこひも」「ヒップシート」による横からすり抜ける落下事故です。もう一つは、 「ラップ」「スリング」で4か月以下までの子どもが落下してしまう事故です。
2.具体的事故事例では、具体的事故事例を検証することで、その構造的問題点を発見できないかを検証したみたいと思います。

「腰ベルト付き抱っこひも」「ヒップシート」からの横すり抜け落下事故

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JCCS
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「ラップ」「スリング」での落下事故

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事故原因

対面抱っこで事故が発生するメカニズムは以下のように考えられます。肩に掛かるベルトを緩めることで、乳幼児を覆う本体部分が体重によって下がり、抱っこひもの横側の隙間が大きくなります。親側に引き寄せる圧力を失った抱っこひもの中で、乳幼児が中心に保持されず、姿勢が崩れることですり抜けて落下するというメカニズムです。ベルト、抱っこひも本体がつながっていることで、ベルトの緩みが起因となり結果的に本体部分に隙間が生まれてしまいます。また同時に、ベルトの緩みが起因となり抱っこひもの中の乳幼児の位置がずれ、姿勢が脇ベルトをくぐる様になってしまいます。

おんぶで時価が発生するメカニズムは以下のように考えられます。背中のバックルを外し、正面で使用していた肩ベルトを背中側で肩に掛ける時には一時的にベルトを緩くする必要があります。その時、お子様の重みでお子さまを覆う本体部分が下がり、お子さまを親側に引き寄せておらず、背中側への回転時にお子さまが移動せず、または移動しすぎて落下してしまうというものです。こちらもベルトを緩めることが起因して起こることだと考えられます。

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対策

 

使用者の装着による対策

高い位置で密着した抱っこをすることが落下防止には大変重要な要素となります。
ベルトが緩み、乳幼児の姿勢が崩れてしまった状態から、正しい状態に戻すためには、以下のイラストを参考にして調節してみてください。乳幼児の脚を親側に引き寄せて、乳幼児のおしりを下から持ち上げ名から脇ベルトを締めます。最後に抱っこひも本体をを上に引っ張ると、隙間なく正しい位置で抱っこができます。

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製品よる対策

ベルトを緩める原因は、密着した抱っこを続けることを窮屈に感じることかと思われます。
襟のボタンやネクタイも緩めてリラックスしたいと感じることがありますよね。この窮屈感の解放を得るための調整が、お子様を保持するベルトとは異なる場所で行えるなどの構造を有すると、事故防止につながると考えられます。

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