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抱っこひも「ヒヤリハット」体験募集 結果報告
抱っこひも「ヒヤリハット」体験募集 結果報告
2016 年12 月、抱っこひもを使用する中で体験した事故や怖い経験( ヒヤリハット) 体験を募集しました。その結果756件もの回答をいただきました。ご協力いただき誠にありがとうございました。アンケート結果は、今後の安全啓発活動や会員企業の製品開発、取扱説明書の内容などに役立てさせていただきます。本結果報告では、抱っこひもの種類からヒヤリハットの状況やその後など体験談も交えご紹介させていただきます。なお、ヒヤリハット体験で最も多かった「落下の危険」については下記リンクにてご覧いただけます。
>>ヒヤリハット体験 第1 位は「落下の危険」
[su_highlight background=”#b4b5b3″]ご使用いただいた商品について[/su_highlight]
Q1.抱っこひもの種類
腰ベルト付きタイプが多く使用されています。色々なタイプの抱っこひもがありますので、生活スタイルにあったお気に入りを選んでください。
Q2.購入場所
専門店の次に多い購入場所がインターネット店舗。事前に使い方の指導を受けられないので、取扱説明書や使い方ビデオなどでしっかり練習してください。
Q3.使用方法の種類
町でよく見かける対面抱っこが多数でした。対面抱っこは足元が見えにくい、おんぶでお店に行ったら商品に赤ちゃんが手を伸ばしていたなどの体験談も。抱っこからおんぶへ切り替えて慣れない時期は特に慎重に使用してください。
[su_highlight background=”#b4b5b3″]ヒヤリハット体験について[/su_highlight]
Q4.どのような事故、またはヒヤリハット体験でしたか?
・前屈みになったときに子供に動かれて、頭から落下しそうになった(東京都・女性)
・子どもの肩と頭をささえるベルトを外しているときにかがんだら落下しそうになった (山口県・女性)
・使い方が不慣れだったのか位置がうまく定まらず、子どもの足が圧迫されてしまった (静岡県・女性)
・足が通常出るところと別の場所から出ていたため、気づくまで赤ちゃんの足が圧迫された (茨城県・女性)
落下した・しそうになったという経験が大多数を占めました。 次に多いのが圧迫です。落下しないよう赤ちゃんを強く拘束しすぎた体験談も。落下についての考察をまとめました。下記リンクもご覧ください。
>>ヒヤリハット体験 第1 位は「落下の危険」
Q5.その時、何をしていましたか?
・子供を乗せる時にすり抜けて落ちそうになった(兵庫県・男性)
・抱っこ紐を外してチャイルドシートに乗せる際に落としそうになった(神奈川県・女性)
・抱っこしたまま、かがんで靴を履いたり物を取る時に落ちそうになった(愛知県・女性)
・屈もうとした時に、子どもが仰け反り転落しそうになりました。(大阪府・女性)
乗せ降ろし時、かがんだ際などふとした動作でひやりとするようです。なお、歩行中は赤ちゃんが仰け反ってしまうことで落ちそうになった体験談も。抱っこひもの緩みがないか着ける前に確かめてください。
Q6.使い始めてからどのくらいの期間が経った後ですか?
・まだ使い慣れていない頃、階段の上り下りの最中に足もとがよく見えず、転びそうに(愛知県・女性)
・生後6ヶ月の子を抱っこしようとするときに子が動き、落下しそうになった(埼玉県・男性)
使い始めて6ヶ月以内が大多数でした。 この時期は赤ちゃんの成長により首すわり、腰すわりと変化の多い時期。突然の動きも多くあり、使い慣れていても注意して使用してください。
Q7.お子さまの月齢
・子供の3か月検診で、手続きをして何も考えずにかがんだら頭から落下しそうになった(東京都・女性)
・商品の対象体重を超えていたことに気づかず使用を続け、歩行中に突然金具が外れ落ちそうになった(東京都・女性)
腰すわり以降は、赤ちゃんが仰け反ったり暴れることで落ちそうになるなどのご意見も多く見られました。
Q8.お子さまの人数
・1人目育児の際、経験もわずかでおんぶから布団に下ろす時に落としそうになった(宮城県・女性)
・2人兄弟で上の子を抱き上げようとした際、前屈みになりすぎて下の子が落ちそうになりました(千葉県・女性)
お子様が1人目の時に起きたヒヤリハットが多いようです。2人目になると 経験はありますが、注意力を2人に向け続けるのはどうしても難しいですね。
Q9.実際の被害
・抱っこしたまま下のものを取ろうとかがんだら、赤ちゃんの身体がズルッと出てきて床に落下しそうになり、必死に止めた(東京都・女性)
・まだおんぶモードに慣れない頃におんぶしようとして赤ちゃんが落下。カーペットの上だったので幸い怪我はありませんでした(千葉県・女性)
落ちそうになった、実際に落ちたがなんともなかったというご意見が多数でした。しかし油断は禁物!中には骨折してしまったなどの体験談もありました。
Q10.使用方法の認識について
・通販で買ったので(販売店などで)直接は話をしていない(石川県・女性)
・説明書やネットでかなり研究した(大阪府・女性)
・動画投稿サイトで見た(岩手県・女性)
残念ながら、取扱説明書を読まずに使用したという回答もありました。取扱説明書には正しい使い方だけでなく、誤った使い方なども載っています。誤った使い方をしていないか定期的に読み返してみてください。
Q11.取扱説明書について
・説明書を読まずに自分でスリングが取れないように結んだつもりが赤ちゃんを乗せた時に緩んで落としそうになった(東京都・男性)
・説明書で理解したつもりが、調節がむずかしく夢中になっていると、子供を支えていた方の手から滑り落としそうに(東京都・女性)
取扱説明書を読み返すと、対象年齢をすぎていた!などの体験談もありました。 必ず保管をお願いします。もらったり、中古品の購入の場合は取扱説明書が付いているかどうかも確認するようにしてください。
Q12.事後対応について
・胸ぐらいの高さから落下したので大きなたんこぶができ、病院に行きました(埼玉県・女性)
・頭頂部に擦り傷が少しあり病院で検査してもらいましたが、出血や骨折はしていませんでした(三重県・女性)
「落下しそうになった」というヒヤリハット体験のため、特にアクションはとらなかったという回答が多かったです。怪我をしてしまった場合には必ず病院で診察しましょう。製品で気になる問題がある場合は、メーカーに直接相談するようにしてください。
Q13.今は、安全に使用できていると思いますか?
・説明書を読み使い方をしっかりしてからは大丈夫になりました。(東京都・男性)
・抱っこ紐を変えるときは特徴による使用感の違いに注意しなければならないと思った(東京都・女性)
ふとした時のヒヤリハット体験が多くありました。 そのため、普段は安全に使えているという回答が半数以上を占めました。 今一度、使用方法や対象年齢をご確認ください。
[su_highlight background=”#b4b5b3″]最後に[/su_highlight]
今回のアンケートを通じて多くの体験談をお寄せいただき誠にありがとうございます。本来であれば、いただいた体験談を全てお伝えしたいところですが、一部のみのご紹介になってしまいました。お寄せいただいた体験談には全て目を通し、各企業の商品改善に役立てさせていただきます。結果をご覧いただく中で、心当たりがある体験談などが一つでもありましたでしょうか。もしくは、これから抱っこひもをお使いいただく際の参考になったでしょうか。今後も、抱っこひも安全協議会では抱っこひもの正しい使用方法等の啓発活動を推進してまいります。よりよい育児のため、アンケートのみならずイベント情報なども積極的にお伝えしてまいります。ぜひHP をチェックしてみてください。