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「ヒヤリハットアンケート2024」集計結果を紹介します

2025.03.12

過去最大規模 8611件の回答をいただきました。ご協力ありがとうございました。

2024年度のアンケートでは8611件の回答を得ることができましたが、ヒヤリハットの発生率、事故の発生率の割合は以前より引き続き同じ割合で発生していることが確認できました。

3つのヒヤリハット発生パターン

ヒヤリハット事例は3つのパターンで発生しています。

  • 首すわり前の乳幼児が抱っこひもの横の隙間から滑り落ちそうになる
  • 首すわり後の乳幼児がのけ反る、パパママがお辞儀のような姿勢をすることで飛び出てしまう
  • 抱っこからおんぶへお子さまを移動するときに落ちそうになる

ヒヤリハットを経験した方と事故を経験した方の抱っこひも使用状況や使用期間に大きな差はありません。今までは安全に使えていた抱っこひもが、ほんの一瞬の不注意や不意に発生した動きなどで事故が発生しております。どなたにも事故は起こってしまう可能性がありますので、抱っこひもは充分に注意をして安全に使用していただきたいと思います。

          より詳しくはぜひヒヤリハットアンケート結果レポートをご覧ください。



2024年度アンケートで現れた変化や傾向について

ヒヤリハットの発生状況やお子さまの月齢はこれまでと同じ状況が続いておりますが、2024年度のアンケートで発生した数値的変化をいくつか紹介いたします。

おさがり・中古品購入ユーザーが14%へ増加

2023年はおさがり4%、中古品購入3%、合計7%でしたが、2024年は約2倍の約14%に増加しました。中古品を購入したと回答したユーザーが最も多くヒヤリハットを経験しており、事故が発生した割合も高くなっています。またヒヤリハット体験者の中で、取扱説明書が「元からなかった」と回答した約83%の入手経路がおさがり、または中古の抱っこひもでした。メーカーのホームぺージには取扱説明書が掲載されています。抱っこひも安全協議会のホームページにもリンクがありますので、ぜひ使用前に確認してください。
まあ、使用後の抱っこひもについて質問すると、譲ると回答した割合が18%、販売すると回答した割合が18%。今後さらに2次利用が増えることが想定されます。

事故経験者は抱っこひもを不慣れなまま使用しています

事故を経験したユーザーは取扱説明書の理解、正しい装着の割合、不慣れの実感など安全な使用準備について不完全なママ使用している傾向がありました。

  • 事故を経験した132件全体の23.5%は取扱説明書を理解していない、もしくは読まずに抱っこひもを使用していました。
  • 事故を経験した132件では、取扱説明書のとおりに装着していたと回答した割合が前回と比較して大幅に減少(62%→47%)していました。
  • 事故を経験した58.4%は、ヒヤリハットや不慣れを実感していても使い続けていることで事故が発生していました。
  • 事故を経験した約95%の人はメーカーへの報告をしていません。

スマートフォンデバイスの使用、SNS検索の増加

抱っこひもには購入時紙の取扱説明書が同梱されていますが、スマートフォンデバイスでSNSを通して使い方を検索している傾向があります。SNSでは抱っこひもについてわかりやすく説明している動画等多数ありますが、メーカーが説明する取扱説明には、過去の事故事例やヒヤリハット事例も加味した安全な方法を紹介しております。メーカーの説明する使い方紹介コンテンツをぜひ見ていただきたいと思います。

  • アンケート全回答者の53%がスマートフォンで使い方を調べていました。紙の説明書でわかりにくい部分を動画等で補完的に理解している可能性があり、その際使用するデバイスはスマートフォンでした。
  • 使い方を調べるときに接した媒体は、Youtube,Instagram,X等のSNS利用率を合計すると34.7%となり、これはホームページ上の取扱説明書の利用率を上回る非常に高い結果となりました。

ヒヤリハットアンケート2024についてご質問等がございましたら、抱っこひも安全協議会ホームページのお問合せよりお願いいたします。

抱っこひも安全協議会 ホームページ分科会

ベビービョルン株式会社