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2022年抱っこひもの安全な使用に関する調査

2023.09.01

抱っこひもの安全な使用に関する調査について

抱っこひも安全協議会では、年に1度、抱っこひもの使用状況やその使用経験を集め、事故または
ヒヤリハット事例を収集し、会員への周知をはかっています。そのデータは会員各社へ提供し、
製品改善、取扱説明書のコンテンツ改善、安全啓発活動へ活かして参ります。今回はその第6回目
の調査を行いました。
2022年度は6回目ということで、以下のような質問の追加を行ないました。

  • 抱っこひものオンライン説明に関する質問
  • 抱っこひも使用後の状態、無料回収サービスについての質問

また、事故を未然に防ぐために、なぜヒヤリハット体験でとどまることができたのか、
事故が起こった場合はどのような状況だったのかについて、詳しくデータを集めることにしました。

調査方法

インターネットで行うアンケート調査を実施しました。募集は各メーカーよりSNSやホームページ
電子メールにて呼びかけました。約1ヶ月の募集期間を設け、回答者に対しては、抽選で50名に
500円のクオカードをプレゼントとしました。

応募結果

2023年3月28日から2023年4月30日まで募集を行った結果、1,917件の回答を得ることができました。
当選者50名より賞品申請フォームで受付締切の2023年7月 20 日(木)24:00までに回答頂いた48名の
方へ、プレゼント発送はベビービョルン株式会社にて実施しました。

詳しい調査結果はこちらから →以下PDF


事故調査について

1.なぜ事故調査なのか

アンケート結果によれば、抱っこひも使用者の1%は何らかの被害が生じた「事故」を経験しています。落下による重篤な被害が生じる事故もあれば、擦り傷やうっ血など比較的に軽度のものもあります。

また、事故に至るであろう過程で製品による安全装置が働いたり、周囲の方に助けられたり、取扱説明等の注意喚起を思い出すなどの抑止効果があり、最終的な事故に至らなかったという経験、これを私たちは「ヒヤリハット体験」としていますが、使用者の27%がこの怖い体験を経験しています。

これらの「事故」「ヒヤリハット」には使用者の環境や状況にどのような差があるのでしょうか。
経験数と事例の多い「ヒヤリハット体験」からは、使用者全員に共通するような事故のリスクを見つけることができると考えます。
「ヒヤリハット」の先に事故があるので、安全啓発として有意義な情報になります。

一方「事故」は、個別の事例を調査することで、最終的に事故につながった理由と、「ヒヤリハット」との違いを見いだせないかと期待しました。

詳しい調査結果はこちらから →以下PDF